雪道の恐怖の話

昨日から今日にかけて、爆弾低気圧、冬の台風とやらで、北海道各地は「数年に一度の猛吹雪」に見舞われ、本州日本海側も大雪だそうです。
札幌は、北海道内でも例外で、あまり降っていません。
先日の選挙の日曜日、家内と歩いて投票所へ雪道行ってきました。
天気予報と違って穏やかないい日でしたが、足下の道はどこも氷っていて、
つるんつるん、つんつるてん、
滑らないよう家内が慎重に歩くので、夏の倍くらい時間がかかったでしょう。
雪道について、歩く時と車を運転する時の恐怖の話を聞いてください。

雪道を歩くのは疲れる。雪国の人なら誰もそう言います。
新雪が積もったら、まず始めは道がありません。
誰かが苦労して最初に足跡を作り、後は皆それに沿って歩きます。
足跡を確認しながら、なるべく新雪に足を踏み入れないよう1歩1歩進みます。
向こうから来る人とすれ違う時は、脇の雪にズホっと足を入れて道を譲ります。
夏の道の何倍も気を遣い時間がかかります。

氷った道も大変です。とにかく滑るので転ばないように慎重に歩きます。
東京などでは、雪が積もると転んで何人がケガをしたとニュースになります。
冬の北国では、ハイヒールや底がつるつるの靴は論外です。

滑らないように歩くコツをお教えしましょうか。
歩幅を小さくとか重心の移動がブレないようにと言われますが、
一番のコツは、滑らない所を歩くことです。
なあんだ、と思われるかもしれませんが、これが最大のコツです。
滑らない所を選んで歩くのだから滑らない、ということです。
ところが、全面つんつるてんの道ではこれがなかなか難しくて、
経験豊富な北国の人でもよく誤って転びます。

車を運転する時も雪道はとても怖いです。
滑ることや止まりにくいこともそうですが、雪道にはいろいろな恐怖があります。

札幌では、雪が積もると車線の数が減ります。片側2車線の道は1車線になります。
雪の量が多いと、路側まで除雪する余裕がなく、どうしても車線幅が限られるのです。
加えて、路上駐車があります。
街中を走っていると、あちこちで荷物の上げ下ろしをするトラックが止まっています。
交差点の近くでやっていることもあり、ほかの車は車線を変えなければなりません。
トラック以外の迷惑駐車もよくあって、渋滞や事故の誘因です。
札幌市の人の話によると、条例の整備が遅れたため、街中の大きな店舗でも
貨物自動車を引き入れるスペースを設けることが義務づけられておらず、
路上で積み下ろしすることを注意できないのだそうです。雪国の町としては失格です。

街の大きな道をはずれると、今度はマンホールが気になります。マンホール
夏ならマンホールに車輪が乗り上げることが気になりますが、
冬道ではマンホールの所だけ雪がなくて、逆に車輪が落ちるのです。
積雪が多いとその落差は30cmにもなります。
これを避けようとしてハンドルを切って思わぬ事故を起こすこともあります。

坂道で往生している車もよく見かけます。
信号で停車したものの、タイヤが滑ってなかなかスタートできないのです。
そのまま滑って後ろの車とぶつかる場合もあります(追突ならぬ前突か?)。

しかし、雪国の道で一番怖いのはやはり吹雪です。
周りがいっさい見えなくなることがあります。ホワイトアウトです。
対向車がライトを点けていても10mくらい近くなるまで見えません。
前の車のテールライトも同様で、ほとんど見えない状態で走っているようなものです。
当然スピードは出しませんが、郊外を走っているとどこが道かわからなくなります。

北海道の道で、下向きの矢印の標識が続いているのに気がついた方がいるでしょう。
あれは、雪道でここまでが道路だと知らせる標識です。
除雪車はあれを目印にして除雪します。
雪が降るとそれほど道の境がわからなくなります。

吹雪の時に怖いのは吹きだまりです。
風の加減によって周りより多くの雪が吹きだまる所ができます。
ここに車が突っ込んだら最後、にっちもさっちも動けないことがあります。
昔、我が家の車は冬にはトランクにあずき1俵(50kg)を積んでいました。
昔の車はFRでしたから後ろに荷重をかけるという意味と、
車が動かなくなった時に近くの農家に助けを求め、そのお礼として渡すためでした。
実際に私の両親は一度そういう情況に陥り農家に1泊させていただきました。

雪国の車は、今はスタッドレスタイヤを使っています。
以前はスパイクタイヤという鉄の鋲の付いた強力なものがあったのですが、
これが原因で春先に粉塵をまき散らすので禁止になりました。
スタッドレスタイヤはそれなりに効果は高いのですが、
アイスバーンでは効果が小さいことがあります。

アイスバーンというのは、路面の水や雪が氷ってスケートリンクのような
つるつるの氷になる状態です。
ここでは車の制動がほとんどできなくなります。
止まろうとしてブレーキを踏んでも何十メートルも滑ってしまったり、
ちょっとハンドルを切っていると車が滑ってくるくる回ってしまいます。
スピードを出さないことはもちろんですが、ブレーキで車輪をロックしてしまわず
制動できる範囲でブレーキを使うことが必要です。

さらに怖い路面状態にブラックアイスバーンというのがあります。
普通に水で濡れている路面に見えるのですが、アイスバーンなのです。
夜などはその識別ができないので滑ってしまうことが多いです。
路面が黒く見えるほど薄く均一な氷の面ができているのです。

雪道は、北国の人にとって本当にやっかいで危険なものです。
夏に比べて何倍もの集中力とエネルギーを必要とします。
今年の始め沖縄へ行って、この気候なら長生きできるかなあと思いました。2014.12.18

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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