秋田音頭です、キタカサッサーその2

その1のつづきです。よろしければ引き続きお読みください。

♪ コラ 何につけでも 一杯(酒を)呑まねば 物事はかどらね
呑めば呑むほど気持ちコ開けて 踊りコなど出はる

食べ物の話をしたいのですが、音頭ではあまり食べ物の歌詞が多くありません。
秋田はおいしいものが多いです。ガッコ、酒、きりたんぽ、米(母が訪ねてきた時、
おかずがいらないくらいおいしいと喜びました)、ハタハタにブリコ、
しょっつる(ちょっとしょっぱい)、比内(ひない)地鶏、稲庭(いなにわ)うどん。

同僚に県南の実家に案内されて稲庭うどんをいただきました。そのおいしかったこと!
お母さんがうどんを出してくださる時、「あがってたんせ」と言いました。
どうぞ召し上がって下さいという意味ですが、何とやさしく優雅なことばでしょう。
最上級のていねいな表現で、普通は「け」(食え)と言います。
「け」は便利な言葉で、「来い」という時も「け」、痒いことも「け」です。
「く」は食うなので、「け」、「く」の2語で会話が成り立ちます。

食べ物のことで職場で驚いたことが2つあります。
一つは鴨。職場の水田の畦に鴨が巣を作ります。卵を産んで育てますが、
職場の人はそれを見つけると、そこだけ草を刈らずに卵を育てさせます。
それから、卵の数個を失敬します。すると鴨は、あれ数が少ないと産み足すそうです。
これを何回か繰り返し最後は鴨本体を失敬します。

もう一つは犬。ある日、鍋をやるから食べにおいでと言われました。
食べてみると、何か普通の肉ではない感触があり、これは何の肉かと聞くと、
「今朝方、赤犬がウロウロしてたべ、あれをさばいたんだ」と言います。
私もその野良犬は見ていました。犬を食べる文化が韓国だけではないと驚きました。

♪ コラ 時勢はどうでも 世間は何でも 踊りコ踊らせ
日本開闢(かいびゃく) 天の岩戸も 踊りで夜が明けた

秋田の人は歌や踊りやお祭りが大好きです。
夏祭りの時期になるとあちこちから祭り囃子が聞こえてきます。
笛も三味線も鐘も太鼓も神社の氏子、地元の人です。それが実にうまいのです。
祭りは、山車がぶつかりあうものや竹で打ち合う勇壮なもの、
幽玄を感じる静かな灯籠の祭り、女性の踊りが中心のものなどいろいろです。
祭りは秋田の人にとって特別な精神発散の場なのだと感じました。

♪ コラ いろはにほへと ちるぬるをわか は 昔のたとえごと
今の人達(だち)ゃ 見識高くて サンキュウ ベルマッチョ
♪ コラ 汽車も速いし 電車も速い 電信なお速い
何でもかんでも速いどこ行ったば 足袋はで(はいたままで)足洗った

秋田音頭の歌詞は、祭りの宴会などで即興に作るものですから、
世相を皮肉ったものや春歌が少なくありません。むしろこれが本来だと言う人もいます。
私が秋田にいた当時、減塩音頭というのがありました。秋田県民は塩分の取りすぎで
心臓病や腎臓病が多い。婦人会の人などが秋田音頭に乗せて減塩を訴えました。
「オラほのせがれ ラーメン好きで汁まで飲みやがった それだば いずれ病気でバッタリだ」

春歌はおおらかでストレートなものが多いです。最後にあまりきわどくない例を。

♪ コラ お前方(めがた)お前方 踊りコ見るたて あんまり立て(立って)見るな
立っていいのは 電信柱と あんちゃのガモばかり
♪ コラ 女というもの 卑しいものだよ ガモコを鵜呑みする
男というもの 馬鹿げなものだよ 呑まれて鼻ならす
秋田でフェラガモなどと口にすると大変なことです。 2015/02/22

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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