木質ペレット見学記

木質ペレット製造プラント
前置きが長くなってしまいました。伊達市木質ペレット製造プラントについて紹介します。
プラントを見た時の感想は、思ったより大きな工場だということでした。大型の機械がずらりと並び、町の製材工場になどよりよほど大きい施設です。材料のカラマツ間伐材の貯木場もかなりの面積でした。北海道にはペレット製造施設が18あるそうですが。その中で最も製造力が大きいプラントだそうです。見学の時はたまたま機械が動いていなかったことが残念でしたが、おかげで騒音のない中でじっくり説明を聞くことができました。

木質ペレットの製造は、木材を破砕→乾燥→粉砕→成形してペレットに加工します。
伊達市のプラントの場合で説明しますと、まず、材料の間伐材丸太を屋外で破砕機によって木材チップにし、トラックで施設内の貯蔵ヤードに運びます。この移動式破砕機が外国製の大きなもので、後輪がクローラ式になっています。現地の山で作業するためだと思います。
施設内に運ばれた木材チップは、水分量が多く、ささくれだって手に刺さりそうな形です。これをさらに破砕して、次に乾燥機で水分を減らします。乾燥には熱風を使いますが、この熱は使用されなかった木材や規格外のペレットを燃やして作ります。「できる限り化石燃料を使用しない環境にやさしいプラント」と説明しています。
水分を調整した材料は、さらにもう一度粉砕してから成形機に送られます。成形機は、材料を高温で押し固め、粘土状になったものを円形の穴からニュルニュルと押し出します。これをカッターで裁断して規格の長さのペレットにします。
成形の時には接着剤は使いません。木材に含まれるリグニンが接着剤の役目を果たすため、材料は全く木材のみ、無添加、無化学薬品です。伊達市ではカラマツの間伐材だけを材料にしていて、建築廃材などは使いませんので製品に化学成分が含まれることはありません。これは、保育所などでペレットを使うようになったこともあって、市の一貫したポリシーだそうです。
ペレット状に成形されたものは、冷却器で常温に冷やされ、選別機で規格外のものがはじかれた後、製品サイロに貯蔵されます。これをフレコンや小袋に詰めて出荷します。

このプラントのペレット製造と材料の間伐材の調達は胆振西部森林組合に委託されています。
話が飛びますが、一般に間伐材は、用材として使えないため安い値段にしかならず、売れても運搬にかかる経費の方が高くなってしまうことが多いのです。運搬費が出せないことが間伐の進まない大きな原因になっています。間伐をしても山に放置されることもあります。木質ペレットプラントのように間伐材を買ってくれるルートがあることは、林業に携わる人にとって大きな励みになり、間伐を促進することにつながると期待されます。戦後に植林された森林が成熟期に達している今、健康な山・森林を維持するためには間伐が欠かせません。ペレットプラントのように間伐材を利用してくれる場所の存在は非常に大きいと思います。

konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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