国産・民間初の宇宙ロケットMOMO(モモ)

去る7月30日、国産で民間初のロケットMOMOがMOMO打ち上げ
北海道・十勝管内大樹(たいき)町で打ち上げられました。
残念にも、途中でデータが途絶えてしまい、エンジンを強制停止させ、
高度100km(百=もも)の宇宙には達しませんでしたが、
我が国の民間宇宙技術、宇宙産業にとって大きな一歩を築きました。
MOMOと大樹町のことをレポートします。

MOMOは全長約10m、直径約50cm。
その姿から「電柱」ロケットとも呼ばれました。
JAXAのHⅡAロケットは全長53m、重さ2トン、
比べるまでもありません。
大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ(株)」
(IST、稲川貴大社長)が民間単独で開発したロケットで、
とにかく低コストで人工衛星を打ち上げることを目的にしています。
今回のMOMOは試作機で、高度100km以上、4分以上の無重量状態を
観測することが目的でした。

「高級車のフェラーリに対して、原付バイクのスーパーカブ」を目指すと
稲川社長と堀江貴文氏は言っています。
堀江氏はISTの創業者で、ISTのロケットは「ホリエモンロケット」と
呼ばれることもありました。
秋葉原で買えるような部品を使い、ロケットの設計から製作・打ち上げまで
14名という少人数の社員で行いました。
すべて、将来のスーパーカブの人工衛星打ち上げを目的としています。

当初は7月29日の打ち上げを予定していましたが、あいにくの悪天候のため
翌日に延期され、当日も濃霧だったのですが、ラストチャンスの時に
MOMOは打ち上げられました(集まってくれた約500人の観客の
ためだったと思います)。
観客からは、ロケットの炎が見えなくなるまで大きな歓声が上がっていました。
ある専門家の方の評価によると、「今回の打ち上げは、及第点の80点。
データが途絶するまで推進力も姿勢制御も完璧、しかも、観測不能となると
緊急指令でロケットを停止させ安全ブレーキも証明された」。
今回の失敗の原因を究明し、次につなげていってほしいと思います。

ところで、今回の打ち上げは、なぜ北海道大樹町だったのでしょうか。
大樹町は、約30年ほど前から「宇宙のまち大樹町」を標榜して
宇宙産業の誘致に努力しています。
先日、十勝地方に出かけた機会に大樹町に行ってきました。

大樹町は、東は太平洋、西は日高山脈に囲まれていますが、十勝平野の
南にあたり、平坦な農地や牧草地が広がっています。
大樹町の「道の駅」でMOMOの打ち上げの場所を聞いてみました。
すると親切な店員さんがいろいろ教えてくれました。

「30年ほど前にJAXAの宇宙基地を巡って種子島町と争ったことがある。
緯度の関係で敗れたが、大樹町は「宇宙のまち」をあきらめたことはない。
JAXAの宇宙研究施設や、ISTがあり、同じく民間ロケット開発企業と
北海道大学との「CAMUI(カムイ)ロケット」を打ち上げたことがある。
バルーン(気球観測機)の世界最高高度を出したこともある。
宇宙交流センターSORAへ行ったらいいですよ。MOMOが打ち上げられる
すぐそばです。」
行ってみました。公開施設は1棟だけで、展示は下手くそでしたが、
「ホリエモンロケット」の地元報道ほかの展示を見ることができした。
この施設は「宇宙のまち」を夢見た町民の方々の意志を感じました。

大樹町へは帯広から車で約1時間かかりますが、とかち帯広空港からは
約30分です。
大樹町は「コスモスの町」でもあり、これからの季節、宇宙交流センターの
ある大樹町へ出かけてみてはいかがでしょうか。 17/08/07

konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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