回文、いろは文字

おばんでした、こんばんは。今内です。
今回は、ことば遊びの話題を2題。
まずは「回文」。

「しんぶんし」、「竹藪焼けた」、「磨かぬ鏡」、「私負けましたわ」で
知られる、上から読んでも下から読んでも同じ文のことです。
(「山本山」とか「やずや、やずや」とは違います)。最近の子供たちは、
「タイヤキ焼いた」、「留守に何する」がよく知られているそうです。

「長き夜の 遠(とを)の眠(ねぶ)りの 皆目覚め 波乗り舟の 音のよきかな」
回文として有名な和歌。江戸時代から初夢のために使う風習があったとか。
「むら草に くさの名はもし 具(そな)はらは なそしも 花の 咲くに咲くらむ」
日本最古の回文だそうです。なお、日本語では濁音などは気にしません。
「月のもと 清しといえば 冬の夜の 夕(ゆふ)映え いとし よき友の来つ」
「田は月か 野辺は沢辺の かきつばた」
「ふと逃げた 鶯(うぐひす)低う 竹に飛ぶ」
回文を扱った本がたくさんあるようで、題名だけでわかるものを挙げると、
「まさかさかさま」、「つつみがみっつ」、「アニマルマニア」。

ネットでは、回文のサイトがいくつもあって、最近作で面白いものがあります。
「年末はつまんね」、「世の中ね、顔か、お金か、なのよ」
「内科では薬のリスクはでかいな」、「けだるき一日生きるだけ」
「お菓子が 好きすき スガシカオ」、「イタリアでもホモでありたい」
「素でキス できんほど 本気で好きです」
「良し、このうどん、香川讃岐で以外できぬさ。我が感動のコシよ」
「「いざ、腕自慢さ」と威張るアルバイトさん、マジでウザい」
「住まいは田舎がいい、森と日溜まりでひと寝入り、飛ぶ鳥、稲と日照り、
まだ独りもいいが、家内はいます」

次は、「いろは47文字」。
私は中学の時、国語の先生から、「『いろはにほへと』には大きな意味がある、
卒業の時に教えてやる」と言われ教えてもらいました(先生は忘れていて請求)。

色は匂(にほ)へと 散りぬるを
我か世 誰そ 常ならむ
有為(うゐ)の奥山 今日(けふ)越えて
浅き夢見し 酔(ゑ)ひもせす

言わずもがな、「いろは47文字」は「あいうえお50音」の前の日本語全音表記です。
この、仏教の哲理を含む文章を、ひとつの文字の重複もなく描くのはすごいなと
当時感動しました。

こういう「いろは文字」を作ることが流行っていたというから日本人は素敵です。
昔読んだ本から引用しますが、江戸時代、本居宣長作と伝えられるものは

雨降れば 井堰を超ゆる水(みつ)分けて
安く 諸人(もろひと) 下り立ち 植(うゑ)し群苗(むらなへ)
その稲よ 真穂(まほ)に栄えぬ

明治後期に新聞が公募した作品の第一席入選作が

鳥啼(な)く声す 夢醒ませ
見よ 明け渡る 東(ひんがし)を
空色(そらいろ)映えて 沖つ辺(へ)に
帆船(ほふね) 群(むら)居(ゐ)ぬ 靄(もや)の中

私はこの句(?)を知った時、しばらくその音が忘れられませんでした。
昭和27年に週刊朝日が募集した作品には、当時の吉田首相を皮肉って

しろたびよごれ 総理ゆく
あとをきほえるカメラマン
不逞のおやぢ 笑みもせず
さえぬ 煙輪(けむわ)に鼻つねゐ

その時には、こういう叙情的な作品もあったそうです。

乙女(をとめ)花つむ 野辺見えて
われ待ちゐたる 夕風(ゆふかぜ)よ
うぐひす 来(き)けん 大空に
音色(ねいろ)も やさし 声ありぬ

日本語と日本人は 本当ににステキだと思います。 2014.03.26

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「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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