台風4つ、相次いで北海道を襲撃 -甚大な被害

8月が終わりました。今年の北海道は台風の多い異常な8月でした。
17日に台風7号が日高地方へ上陸したのを皮切りに、
11号(21日)、9号(23日)が相次いで北海道に上陸しました。
そして台風10号は道東地方などで人命を含む甚大な被害をもたらしました。


例年ですと、北海道へ上陸する台風は年に1つあるかないかです。
8月の1週間で台風が3つも上陸するのは全く異例です。

各地で土砂災害、河川の氾濫・決壊が相次ぎました。
建物損壊、床上・床下浸水、道路の遮断や橋の決壊、農地の冠水、
氾濫した河川の水際には農地から流されたタマネギが連なっていました。
JRでは鉄道の路盤が崩れて今も復旧の目処が立たない区間があります。

先の3つの台風により、各地の河川は氾濫寸前の状態でした。
そこに台風10号が道南地方をかすめて通過しました。8月30日です。
北海道に上陸こそしませんでしたが、引き連れてきた湿った暖気により
十勝・上川地方を中心に大雨をもたらしました。
降り始めから2日間の雨量は8月1か月分に及ぶといい、
8月の総雨量は平年の4~5倍に当たるそうです。

台風10号の被害は甚大でした。
市街地が水没してしまった町があったり、家が流されたり傾いたり、
北海道内の被害家屋は260棟余りといいます。
道路の橋が落ちて、そこに車が突入して運転手が行方不明になった
痛ましい事件がありました。
岩手県では12名の方が亡くなりましたが、北海道でも4名の方が
死亡または行方不明になっています。

非難している方や、停電、断水している所は数知れず、
土砂災害で通行できなくなった道路や鉄道が多くあります。
農地の被害は 9000ha に上るといい、タマネギ、ジャガイモ、
ニンジン、果樹など、これから収穫期を迎える農産物は
輸送が困難なこともあり、全国的に価格が上がることが考えられます。
漁業でも、しばらく漁に出られなかった被害に加え、
カキやホタテの養殖に影響がでることが懸念されます。

ところで、今年はなぜこんなに北海道に台風が来るのでしょうか。
新聞やTVの解説によると、例年は、勢力の強い太平洋高気圧が
台風を西側に追いやって大回りさせるのですが、今年はその気団が
東と西の2つに分断され、その間に台風の通り道ができたのだそうです。
台風10号が、南海を迷走したうえ東北の太平洋側に上陸したのは
この気団の狭間に吸い寄せられたからだそうです。

このような気象は今後も続くのでしょうか。
地球温暖化やエルニーニョの影響を指摘する人がいます。
世界各地でも異常気象が生じているようで、
地球規模の観測と分析・研究が望まれます。ところで、今年の台風の
進路予想は、予報円の大きさが昨年より小さくなったと思いませんか。
昨年、運用が開始された気象観測衛星「ひまわり8号」の
精度の高さによるものだそうです。

現在、台風12号が発生して、また日本に影響を及ぼしそうな状況です。
台風の情報が正確に伝えられるのはいいのですが、今回の台風では、その情報が
十分に活かされずに人命に関わることになってしまったことを残念に思います。
東北や北海道など、通常台風の大きな影響を受けていない地域では、
住民の意識を含めて台風に対応していくことが必要でしょう。
台風など災害情報をいかに地域社会で活用するかが課題です。 16/09/02

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
カテゴリー: サイエンス, 未分類, 農林業・自然 タグ: , , パーマリンク

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