北電再値上げ ーつづき エネルギーについて

前に「札幌に雪、北電再値上げ -北海道は冬の季節へ」という
雑文を投稿しました。
その時に書ききれなかった内容を追加で紹介します。
前回の1.から4.に続いて、
 5.「新電力会社」について
 6.新エネルギーの可能性
です。どうぞ、ご覧下さい。

5.「新電力会社」について

「新電力会社(PPS : Power Producer and Supplier)」とは、
既存の大手電力会社以外の電力供給会社のことで、工場などの発電で余った
電力を売ったり、太陽光によるメガソーラー発電や、植物などのバイオマスを
使った発電会社もあります。

資源エネルギー庁の定義では、「新電力会社」とは、
「契約電力が50kW以上の需要家に対して、
一般電気事業者(既存の大手電力会社のこと)が有する電線路を通じて
電力供給を行う事業者」をいいます。

つまり、使用電力が50kW以上の大口利用者であれば、大手以外の新電力会社から
電気を買えるわけです。新電力は大手に比べて電気料が安いため、企業などで契約が
増えているそうです。たとえば、都道府県の庁舎の半分近くが新電力を利用しているそうです。
3.11震災とその後の電力の逼迫以降、どこも節電と電気料の節約に気を遣っています。

新電力会社は、電力自由化の一環です。
2015年には発送電分離が可能になり、16年以降、一般家庭でも
大手電力会社のほかどこから電気を買うか自由になっていくでしょう。

そんな中で、このたび、北電が電気料金の大幅な再値上げをしたわけですから、
新電力が注目されないわけはありません。

TVで報道されたところでは、苫小牧市では、市庁舎の電力を新電力に
切り換えたほか、製紙とスケートの街ですから、
市内20か所の小中学校や体育館のスケートリンクに必要な電力を新電力に
するということです。新電力としては、地元の製紙工場のほか、
廃棄物のプラスチックを燃料にした発電所の名前が挙がっています。

北海道では木質バイオマスを利用した新電力が動き出しています。
新聞によると、大手企業がバイオマス発電に乗り出したため、
木材の間伐材の奪い合い、品薄感が生じているといいます。
前に紹介した下川町は、間伐材などを使ったバイオマス発電で町内の電力を
賄うことを計画していましたが(本ブログ、「驚くべき森林未来都市・下川町」)、
大手企業が近隣でバイオマス発電を計画しているため、間伐材の調達が難しくなり、
計画の縮小を余儀なくされたということです。

北海道の新電力のもう一つの動きは、コープさっぽろ(COOP札幌)です。
皆さんご存じの生協=生活協同組合ですが、北海道では今は泣く子も黙る大会社です。
ここが、組合員の太陽光発電の電力を北電より1円高く買うと発表しました。

コープさっぽろは、自社で使う電力を自然エネルギーで賄うことに熱心で、
メガソーラー発電などを設けていますが、加えて、新電力会社として電気を売ることを
考えました。組合員家庭から太陽光発電を買ってそれを売ろうというのです。
そんな高い値段で買ってペイするかどうかわかりませんが、
北電に対する挑戦、あるいは生協としてのポリシーに敬意を表します。
北電が太陽光発電の買い入れを止めて、普及のブレーキにならないよう、
また、先の太陽光発電を導入した農家が助かればと思います。

新電力会社は、現在390社あるそうですが、次々増えているようで、
エネルギー供給の多様化や可能性を高めて欲しいと思います。

6.新エネルギーの可能性

自分で表題を付けておいておかしいですが、そもそも新エネルギーとは何でしょうか。
ただの呼び方であって、何が「新」なのかよくわからない言い方ではあります。
ここでは、今あまり注目されていないエネルギー源について述べたいと思います。

石油の代わりになるシェールガス、シェールオイルは果たして新エネルギーでしょうか。
石油は、何10年も前から、あと数十年で資源が枯渇すると言われましたが、
新しい油田が次々発見され、枯渇するという「数十年」が今でも変わりません。
シェールガス・オイルを回収できる技術が世界的に普及すれば、石油資源の賦存量はもっと
増えることでしょう(ただし、その回収技術は自然破壊だと批判する意見もあります)。

しかし、エネルギーを石油だけに頼ることはやはり危ないと思います。
昔、堺屋太一氏の小説「油断」で、中東からの石油輸入が遮断された時に
日本で餓死者が出るという予言にはびっくりしました。
エネルギーの供給源を多様にして、何かがあったときに
ほかのエネルギーがあるという安心を作っておくことが必要だと思います。

そこで、石油以外のエネルギーですが、私は身近なところにあると思います。

たとえば、薪は、ちっとも新しいエネルギーでなく、日本人が昔から利用してきたものです。
北海道では、今でも木の丸太を入手して自分で薪にして利用する人が多くいます。
薪ストーブは石油とは違った和らかい暖かさとパチパチ燃える灯りがあります。
薪で湧かした風呂は、そのために一苦労したという味があります。

薪を使えば、もし停電の時でも暖房と灯りを持つことができます。
この、非常時でも暖かさと灯りがあるという安心感と心理的な効果は大きいと思います。
ただ、薪を作る時間と労力、薪を置く場所、燃やした後の灰の始末や
煙突のスス掃除の必要なことが都市生活者に嫌われました。
原始的ではありますが、薪は、身近にある再生可能エネルギーとして
案外重要ではないでしょうか。私はエネルギー源の一つとして注目しています。

ほかに注目したいエネルギーに、小水力、小風力発電、地熱発電、温泉があります。それぞれご紹介します。

小水力は、たとえば田んぼの畦を流れる水を発電に使えないかというアイディアです。
これを各地に導入するだけで相当の発電量が期待できます。
今のところ、落差2m以上の水量がないと効率的な発電はできないと
言われていますが、自家用で商業用でなければ問題なく利用できます。
もし落差20cmでも発電できる小規模発電タービンが開発されれば
田園地域の電力事情はものすごく変わると思います。
もちろん、そんな水力タービンができれば、一般河川や世界中で大活躍するでしょう。

小風力発電は、今のように大規模なプロベラ発電施設だけでなく、家庭でも
設置できるような小さな風力発電ができないかというものです。
かざぐるまのような縦型の小さな発電機が開発されているといい、これを
マンションのベランダに設置できるようになれば、太陽光と併せて
各家庭で電力を自給できるかもしれません。

地熱発電は、私が最も主張したいエネルギーです。
火山国日本では火山エネルギーがあり余っています。これを利用したいではありませんか。
地熱発電はこれまでに十分な実績があり、ホテルなどで活用されている実例もあります。
燃料費のいらない恒久エネルギーで、天候などにかかわらず確実な電力供給ができます。
私は原子力に代わる基幹電力になりうると考えています。

ただし、問題点は、開発候補地の多くが国立公園などの規制地にあり、自然環境や
自然破壊、景観などにも配慮しなければならないことがあります。
また、温泉地では、湯量が少なくならないかなど地元との調整が必要になります。
しかし私は、日本のこれからのエネルギーを考えると、地熱発電は条件を備えた最高の
可能性だと考えます。問題を乗り越えて地熱発電を広げたいと主張します。

温泉発電というのがあります。しゃれて「湯けむり発電」ともいいます。
90℃くらいの温泉があればすぐにも導入できます。
バイナリー発電という温度差で発電できる方法が実用化されており、
すでに試験運用や実用化したところもあります。
温泉のあるホテルなら、数百万円の投資でこの発電を取り入れれば
年間の照明の電力がずっと賄えようにもなります。すごくないですか?。

温泉の湯量が多くて泉源の温度が高い温泉地ほど、
お湯の価値、ありがたみを軽く思っているところが多いように思います。
「掛け流し」とかを売りものにして、高い温度のお湯をそのまま川に流している
施設が多いです。もったいないです。
お湯の温度だけでも発電ができます。また、地域や農家と連携して
家庭やハウス栽培の暖房に活用している施設もあります。
温泉の価値を再認識して、エネルギーの自給に協力していただければなあ、と思います。

最後に、メタンハイドレートを紹介します。
地中あるいは海底地下に高圧で閉じ込められたメタンのことで、別名「燃える氷」と
呼ばれています。低温で、ものすごい量のメタンが含まれています。
メタンガスが固まったものですから、燃やすと熱を発しますし、燃えた後は
水しか出ません。CO2は発しませんが、メタンガス自体はすごい温室効果ガスで、
取扱いには注意が必要です。
日本近海の海底地下にも多量に存在するといわれ、
新しいエネルギーとして活用できないかと注目されています。
問題は、海底深くその地下にあることで、回収する技術がまだできていません。
新しいエネルギーとして注目される資源です。

いろいろ自分の感想だけを述べてきました。
どうぞ皆さんのご意見をいただけないでしょうか。
コメントの所からつぶやけますのでよろしくお願いします。
引き続き、7.かつてエネルギー政策を提言した件 を書こうと思います。2014/11/21

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
カテゴリー: エネルギー, 未分類 タグ: , , , , , , パーマリンク

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