北海道博物館リニューアルオープン

4月18日、新生・北海道博物館がオープンしました。
前「北海道開拓記念館」の建物や展示が老朽化したため、1年間の改修の後、
「アイヌ民族文化研究センター」と統合して新たに北海道博物館になりました。
広大な野幌(のっぽろ)森林公園(かつて野幌原生林と呼ばれた)の中にあり、
近くには、北海道開拓の村(野外博物館)、北海道百年記念塔、
自然ふれあい交流館などがあります。
リニューアルオープニングの日に行ってきましたので報告します。

札幌に引っ越してきた時、すぐ近くに開拓記念館があったので、
何度も行くだろうと、入場フリーの年間パスポートを買いました。
その年、10回くらいは行ったでしょうか。
展示の内容が面白く、勉強することが多かったので、各時代をじっくり見学していると
1つのコーナーに1日ずつかかり、なかなか開拓時代に行き着きませんでした。

「北海道開拓記念館」という名称には前から抵抗がありました。
この名前は、現在の北海道は我々が100年をかけて開拓したのだという「和人」の
意識丸出しで、アイヌなど先住民やそれまでの自然・歴史を度外視した言い方です。
このたびのリニューアルで、中心テーマの一つとして、アイヌ文化が大きく
取り上げられ、名称が「北海道博物館」になったことは歓迎です。

博物館の愛称が「森のちゃれんが」というのはちょっといただけません。
オープンの日を知らせる看板が国道の入り口にできて「愛称 森のちゃれんが」と
書かれているのですが、「森のちゃ、れんが」って何だ?としばらく考えました。
道庁の赤レンガに対して「茶レンガ」か、とやっと気づきました。
読めないくらいですから、この愛称は定着しないでしょう。

ところで、オープンの日は、9時半の開場までに200人ほどが列を作りました。
まだ冷たい風が吹く中で、皆さん時刻を待ち、カウントダウンをして入場しました。
しかし列がさっぱり進みません。一人一人チケットを買わせて入れているからです。
そうなることは前から分かっていたのですから、場外に事前にチケットを買える
特設売り場を設けることはできなかったのでしょうか。
融通の利かないところはやはり役所です。

館内は人がごった返しています。オープンを待ちかねたファンでしょう。
お年寄りのご夫婦、若いカップル、子ども連れの家族が多かったです。
案内員の方は、館長を含めて総動員のようでした。
ていねいに館内の案内や展示の説明をしていて好感が持てました。
私は質問したいこともありましたが、こんな忙しい情況では迷惑だろう、また来るから
質問はその時にしようと思っていました。しかし、いくつかの所では
案内員さんが近寄って来て説明してくれました。

人が多くて、流れに逆らってゆっくり展示を見ることは困難です。
そうだろうと思っていましたので、一とおり展示場を早足で歩いてから
会場を出て、外でタバコを吸いました。ここでしかタバコを吸えないことは
これまでの来場で勝手知ったるところです。
それから入り口に戻り、人がまばらになっていたので展示室に戻ってみると、
今度は観客が子どもたちでいっばい、小学校のような騒がしさです。
お年寄りの車椅子も多く、もう自由に歩くことも困難でした。
今日は展示を見るのは無理だとあきらめました。

その後、日を改めて少しゆったりと見学しました。前の開拓記念館に比べて
新しい展示物があったり、展示方法がわかりやすくなったり、
音声ガイダンスが導入されるなど、良くなったところがたくさんあります。しかし、
全体の印象としては、通り一遍の展示と説明が多くなったな、という感じです。

5つのテーマ(北海道120万年物語、アイヌ文化の世界、北海道らしさの秘密、
わたしたちの時代へ、生き物たちの北海道)を打ち出して、テーマごとに
まとめたいという意図や、子どもにもわかりやすく説明したいという意図は
わかります。しかし、まとまり過ぎていて、もう少し解説が欲しいという所があり、
北海道の自然、文化、住民の多様性・雑多なところをそのまま展示していた
前博物館の展示方法の方が、私は好ましく思いました。 2015.04.22

コメント・お問合せをお寄せください

お名前 (ペンネーム可)

メールアドレス (任意、なくてもOK)

題名 (なくてもOK)

メッセージ本文

konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
カテゴリー: サイエンス, 未分類, 歴史 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。