井上陽水について語りたい

井上陽水(ようすい)は日本を代表するシンガーソングライターです。
独特のキ井上陽水ャラクターと歌い方、そして魅力的な歌詞と曲によって、
70年代から現在までポップミュージック界をリードしてきました。
陽水のことを書くのは、ちょっと重たく、おこがましい気がします。
けれど、陽水は私に大きなインパクトを与えてくれたアーティストですので、思いを込めて語りたいと思います。

始めて陽水の曲を聴いたは「夢の中へ」(今CMで使われています)です。
「探し物は何ですか、見つけにくいものですか、
鞄の中も 机の中も探したけれど見つからないのに、まだまだ探す気ですか」
たわいないことを明るく楽しい歌にしたものだと思いました。しかし、
「休むことも許されず、笑うことは止められて、
這いつくばって、這いつくばって、いったい何を探しているのか」
「それより僕と踊りませんか。夢の中へ行ってみたいと思いませんか」
陽水の感性を感じました。

それから間もなく「傘がない」を聴き、その歌詞に驚きました。
「都会では自殺する若者が増えている」
「テレビでは、我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をしてしゃべってる」
「だけども、問題は今日の雨、傘がない。
行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ、傘がない」
社会問題をあげ、しかし今の僕にとっては傘がないことの方が問題だ、
と深刻な曲調で歌っています。

それから陽水は、デビューシングルだった「人生が二度あれば」、
「東へ西へ」「夏まつり」「紙飛行機」などのヒットを飛ばします。

陽水のアルバムの中で私が最も印象に残っているのは「氷の世界」です。
私が大学受験の時、叔父の家へ泊めてもらいましたが、
私と同い年の従兄弟が「氷の世界」を日がな一日聴いていました。
その曲と詞は衝撃的でした。
タイトル曲「氷の世界」の歌詞は次のようです。

「窓の外ではリンゴ売り、声をからしてリンゴ売り、
きっと誰かがふざけてリンゴ売りのまねをしているだけなんだろ」
(このリンゴ売りって何でしょう。マッチ売りの少女みたいな)
「今年の寒さは記録的なもの、こごえてしまうよ
おぉ、毎日、吹雪、ふぶき、氷の世界」
「誰か指切りしようよ、今日は一日張り詰めた気持ちでいたい」
「人を傷つけたいな、誰か傷つけたいな、
だけどできない理由は やっぱり自分が怖いだけなんだな」
「流れて行くのは時間だけなのか、涙だけなのか」
「震えているのは寒さのせいだろ、怖いんじゃないよ
あぁ、毎日、吹雪、ふぶき、氷の世界」

この時代の陽水の作品を、学生時代の友人は「うつうつ絶叫型」と
評しました。内省的な詞が多く、突然大きな声で絶叫するからです。
その友人は「人生が二度あれば」を「人生が二度あっても」と歌いました。

陽水の曲の多くは星優(ほしまさる)が編曲に携わっています。
陽水の曲は、楽器編成や編曲にも目を見張るものがあります。
75年、陽水は、吉田拓郎、泉谷しげる、小室等らと
フォーライフ・レコードを設立し、ここを中心に曲を発表します。

その後も陽水は数多くの作品を作り評価されました。
「招待状のないショー」「なぜか上海」「ジェラシー」
「リバーサイドホテル」「Make-up Shadow」などなど。
皆さんが印象に残っている曲は、「少年時代」「心もよう」
「夏まつり」「最後のニュース」などではないしょうか。

さらに、陽水は、他のミュージシャンに曲を提供してヒットしました。
「ダンスはうまく踊れない」「ワインレッドの心」「いっそセレナーデ」
「飾りじゃのよ涙は」などです。私は、パフィの「アジアの純真」が、
「白のバンダをどれでも全部並べて」など荒唐無稽な歌詞で、
まるで井上陽水じゃないかと思いましたが、そのとおり陽水の作品でした。

陽水は、自身で作詞・作曲をし、独特の声と味付けで歌います。
作詞家・作曲家・歌手の中で、私は作詞家としての陽水が
特にすばらしく魅力的だと思っています。

歌詞が印象に残っている曲に「ワカンナイ」があります。
この曲は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を茶化して異議を唱えたものです。
「雨にも 風にも負けないでね
暑さや 寒さに勝ちつづけて
一日 少しのパンとミルクだけで
暮らせるかい?」
「まわりの人から いつも
デクノボウと呼ばれても笑えるかい?」
「君の言葉は誰にもワカンナイ
君の静かな願いもワカンナイ」
「明日の答えがわかればつまんない
望むかたちが決まればつまんない」
「君の時代が今ではワカンナイのよ」
年代の違いもあるでしょうが、賢治の高邁な理想や主張に対して、
陽水は「君の言葉も、君の時代もワカンナイ」と揶揄しています。
(陽水の歌詞も時々ワカンナイのですが)

陽水は、他の人の曲をカバーしたアルバムも2枚発表しています。
その中では、「蛍の光」「コーヒー・ルンバ」「東京ドドンパ娘」
「夜霧よ今夜も有難う」「あの素晴らしい愛をもう一度」などを
歌っていますが、そのアレンジが本当に陽水の曲のように聞こえます。

陽水のトレードマークはご存じのようにサングラスです。
車のCMで「お元気ですかぁ」と笑顔で出演したことも話題になりました。
最近、よくTVにも登場して、対談やドキュメンタリーが紹介されますが、
するどい歌詞と違って、陽水のお茶目な面が見えて好ましいです。

陽水は、もはやミュージック界のレジェンドではないでしょうか。
いつまでも「お元気で」活躍してほしいと思います。 2015/11/21

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
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