「生け花」についての話

2015年正月生け花

家内の2015年正月生け花

新年明けましておめでとうございます。
今年が良い年でありますように。

新年を飾るものの一つに「生け花」があります。
松やナンテン、センリョウなど色鮮やでおめでたい生け花が駅やデパートなどに飾られています。
生け花は、季節の花を家に取り入れて飾る日本伝統の芸術ですが、最近は身近に感じる機会が少なくなっているかもしれません。
生け花、華道についてお話しします。

私の家内は、生け花「池坊(いけのぼう)」の生徒で師範です。
毎週のお稽古のお花を家に飾ってくれるのですが、それは見事で
心を和ませてくれます。家にお花のある生活はいいものです。
私も時々近くのスーパーで花を買ってきて家内にあずけるのですが、
安い切り花が家内の手にかかると素晴らしい見栄えに変わってしまいます。

時折、家内のお花にびっくりすることがあります。
この花とこの花を組み合わせるのかとか、この枝をわざとこんなに曲げるのかなどです。
生け花は花や葉や木を飾りますが、そのまま器に入れるのではなく、
生ける人が表現したい組み合わせや色や形を表現します。ここが技であり芸術です。
人によっては、枯れた枝や虫食いのある葉を使うこともあります。
個性や感性が表現され、その成果を見てもらうための「花展」が開かれています。

生け花の起源は、仏教の供花だとか、神が降りる依り代(よりしろ)ともいわれますが、
日本では古くから花や植物を愛し尊んできたのだと思います。
四季の明瞭な日本は、季節ごとに美しい花や緑や紅葉があります。
これを家の中に取り入れて眺めたいというのが生け花の原点でしょう。
ただ、生きている花や植物ですから寿命は長くありません。
そのはかなさを知りつつ、季節の美を楽しんできたのが生け花だろうと思います。

生け花は、室町時代に京都の僧侶・池坊専応が様式を確立し、
華道家元となったことから、代々住職を勤めるお堂が「生け花発祥の地」とされています。
その後、貴族や武家のたしなみとなり、江戸時代には一般に普及しました。
花器を含めてどのように豪華にディスプレイするかが競われたそうです。
明治期以降は、嫁入り修行の一つとされた時期もあり、各地で生け花教室が
流行りました。現在ではフラワーアレンジメントに押され気味ですが。

立花

立花 家内の花展作品

生け花の流派によって生け方の様式・技法などが異なります。
流派というのは、池坊が発祥したのに始まり、いろいろな家元や宗家が
生け方の流儀を開いて伝承してきた、いうならそれぞれ学校、徒弟制です。
主な流派には、池坊、小原(おはら)流、草月(そうげつ)流などがあり、
伝統的な様式を重んじたり、自由な表現を主とするなどの違いがあります。
たとえば、池坊の立花(りっか)は、中心の軸になる主とそれを支える脇があり、
真・副・体(しんそえたい)と表現して生け方の様式が決まっています。
立花は書院造りの床の間に飾るものでしたから、正面から見ることが前提であり、
西欧のフラワーデザインがテーブルに置いてどの方向からも見られることと対比されます。

最近は、外国の方が日本の生け花に注目しています。
外国の方を対象にした生け花のデモンストレーションが行われていますが
参加希望者がずいぶん多いそうです。実演の時は会場がシンと静まりかえり、
皆さんが生け方を食い入るように見ているということです。
インドの女性が日本の生け花について書いている文章を見ました。インドでも
お祝いの時などに花を贈る習慣がありますが、花をまとめただけのブーケが多く、
形を考えて飾ることは少ないそうです。日本の生け花は色や造形の美が素晴らしいといいます。
外国の方には、生け花の様式美や、植物の扱い方(水揚げという花持ちを良くする
技術など)に関心があるようで、生け花がグローパルに注目されています。

自然や季節を愛でて、その時々の花や植物を楽しむのが生け花です。
ところが最近では、自然の花を飾るのではなく、ほとんどの花材は
お花屋さんで買ってくるというのです。
自然の花や木を、ああ、これはこういう風に飾ってみたい、というのではなく、
お花屋さんで調達した材料を組み立てるというのが現実らしいです。ちょっと残念です。

でも、そうだとすれば、お花屋さんや花の生産農家にとってチャンスではないでしょうか。
生け花の伝統的な流派だけでもお弟子さんの数は2000万人以上といわれ、
フラワーアレンジメントなどの教室を加えると相当な人数になるでしょう。
その人たちが、毎週のお稽古や花展のために花材を求めています。
これはあまり気づかれていないビジネスチャンスではないでしょうか。
またの機会に、「あなたの町の農業に生け花用の花の生産を取り入れてはいかがですか」
という記事を紹介したいと思います。

私の家内は池坊の修行に励んできました。これまでにずいぶん時間とお金がかかっているようです。
私にはよくわかりませんが、年齢制限のある中でトップクラスの資格を持っているようです。
生徒を取ってはどうかと話すのですが、なかなか働いてくれません(笑)。
しかし、家内の生け花はなかなかのセンスだと思います。家内のお陰で日本の伝統芸術
生け花について少し知ることができました。 2015.01.07

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konnaii について

「こんないいオヤジ」 こと 今内祥雅(こんない よしまさ) と申します。 60歳。札幌市で妻と2人暮らし。 元公務員、現在は自営などその日暮らし。 「プロフィール」をご覧ください。
カテゴリー: 未分類, 歴史, 農林業・自然 タグ: , パーマリンク

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